プロジェクトメンバー

五十子 幸樹(いかご こうじゅ)

教授

専門
建築構造設計,建築構造力学,最適設計,建築振動論,振動制御,免震・制振構造
分野所属
最適減災技術研究分野
ユニット所属
減災社会実装プロジェクトユニット 副メンバー

メッセージ

 2011年東日本大震災を契機として,我が国においても連動型海溝地震によりマグニチュード9クラスの地震動が発生しうることが明らかとなり,南海トラフ沿いを震源とする地震の発生確率は今後30年以内に70%と予測されています.国土交通省はH28年6月超高層建築物等における南海トラフ沿いの巨大地震による長周期地震動への対策についてとりまとめを行い,地方公共団体等の関係団体宛に通知しました.この対策で示された設計用地震応答スペクトルでは,振幅が最大で現行の耐震基準の2倍となっています.
 また熊本地震のように,海洋型地震よりマグニチュードが小さくても大きな被害に繋がる恐れのある内陸地震が発生することも懸念されています.例えば,大阪府域内直下型地震に対する建築用設計地震動および設計法に関する研究会は上町断層帯地震と生駒断層帯地震を対象に設計用地震動を提案していますが,この設計用地震動では比較的長周期の領域で最大で現行基準の4倍程度の振幅となっています.
 今後発生が予想されているこれら地震動の問題は振幅のみならず,長周期成分が卓越するいわゆる長周期地震動の問題も含んでいます.
以上のような背景を踏まえて,多様な地震動にリアルタイムに適応可能な構造制御技術の開発を通して,総合減災プロジェクトエリアの活動に貢献し,地域・都市レジリエンスの向上を目指した実践的な研究を推し進めます.